取り組みが進むにつれ、既存のシステムや業務の改善では新たに難しい課題に直面するようになり、本格的なDXを念頭に、2022年頃から基幹システムの企画に着手。同社事業の強みであるノウハウとネットワークを活かし、B to B to Bのビジネスを拡大させる基幹システムの構想を2023年に立てた。大きなシステム、サービスの構築となるため、専門性の高いソフトウェアベンダーに協力を依頼し、2024年4月にフェーズ1となる基幹システム「Genie-us」をローンチ。見積から売上まで、案件の状態が一目でわかり、 RPAで自動化した要件や、できなかったアイデアを盛り込み完成させた。
ゲートジャパンでは現在、フェーズ2に向けた取組が進行中である。これは、基幹システムからメールを自動送信するだけでなく、顧客からの見積・発注依頼メールをGmailのタグ付けと共有機能を使い、案件をチームで分担、管理。結果、現在の状態を見える化でき、ミスや業務の偏りが無くなった。また、協力工場への手配(見積・発注・納品)をWebシステム上で完結することで、メールの転記を無くし、基幹システムで依頼状況が把握でき納期遅延や急な変更にも、即座に対応できるようになった。
西澤氏によると、「決して大きなこと、リスクの高いことをしているのではなく、日々の取組として、【Small(小さくやる)、Speedy(早くやる)、Smart(賢くやる)】、3つのSを意識して、大ごとにせず、不完全であっても小さくやってみる、軽いシステムを早く投入し効果を図り、スマートに判断(賢く)することを心掛け進んでいる。改善による小さな成功体験、デジタル化を積み重ねることで、大きな改革につながりました。」