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会長コメント

「骨太の方針」・「日本再興戦略」・「ニッポン一億総活躍プラン」の閣議決定に関するコメント

2016/06/02
公益社団法人関西経済連合会
会長  森  詳 介


 本日、「骨太の方針」、「日本再興戦略」および「ニッポン一億総活躍プラン」が閣議決定された。
 「新3本の矢」を通じて成長と分配の好循環の形成を目指す施策が網羅されており、日本経済の再生に資するものと高く評価している。

 「骨太の方針」では、リニア中央新幹線全線の整備促進とそのための財政投融資活用等の検討が明記されたことを特に歓迎している。わが国の新しい大動脈となるリニア中央新幹線が、一日も早く大阪まで全線開業することを大いに期待している。
 消費税率の引き上げが2年半先送りされたことは、足元の経済状況を踏まえた苦渋の決断と重く受け止めている。2020年のプライマリーバランス黒字化の財政健全化目標は据え置かれたので、その実現に尽力していただきたい。

 「日本再興戦略」では、GDP600兆円達成に向けて、第4次産業革命、サービス産業の生産性向上など、幅広い施策が数値目標とともに列挙されており、政府の強い意気込みを感じる。
 関西が注力している健康・医療や観光が重点事業にあげられたことも心強い。
 政府には、戦略の実行と実現に全力を尽くしていただきたい。

 「一億総活躍プラン」で掲げられた「同一労働同一賃金」については、それぞれの企業において労使が年月をかけて賃金制度を築きあげてきた現実を踏まえて、経済界とコミュニケーションを密にし、議論を慎重に進めていただきたい。

以  上