会長コメント
2017年度政府予算案に関するコメント
2016/12/22公益社団法人関西経済連合会
会長 森 詳 介
会長 森 詳 介
本日、閣議決定された2017年度予算案は、過去最大の規模であり、かつ第4次産業革命など様々な分野にバランスよく配分されているので、GDP600兆円の達成を後押しするものと、心強く感じている。
特に、北陸新幹線の大阪延伸にかかわる調査費用が盛り込まれたことと、予算案にあわせて閣議決定された財政投融資計画において、リニア中央新幹線の名阪間開業前倒しにかかわる費用が手当てされたことを歓迎する。いずれも、一日も早い大阪までの開業を期待している。
淀川左岸線延伸部の2017年度の新規事業化と大阪湾岸道路西伸部の有料道路事業導入にかかわる予算を確保していただいたことも歓迎する。
2016年度に引き続き、関空の入国手続き円滑化等、外国人観光客の受入環境整備が盛り込まれたことも歓迎する。
財政規律の点では、新規国債発行額を7年連続で前年比減としたことを評価する。ただし、社会保障費が過去最大規模となり、今後もさらに増加することを考えると、歳出改革に加えて、2019年10月に予定通り消費税率を10%に引上げて安定財源を確保することが不可欠である。
政府には、引き続き、経済成長と両立させながら、2020年度の財政健全化目標の達成に向け、果断に取り組んでいただきたい。
以 上
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