新型コロナウイルス感染症拡大防止に向けた企業の一層の取り組みのお願い(松本会長メッセージ)

　世界中で新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、わが国では、４月７日に新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく緊急事態宣言が７都府県に発令され、１６日にはそれが全都道府県に拡大されました。未だ収束の道筋は見通せず、国民の生活、日本経済・世界経済に甚大な影響を及ぼしております。

　これまでに経験したことのないような厳しい状況下において、それぞれの企業は社員・その家族の健康を守りながら、事業活動を維持するという、極めて困難な課題に立ち向かっています。これまでのところ、国民をパニックに陥れるような物資・サービスの不足はごく一部の例外を除いては見られず、かつ、政府・自治体が要請する人と人との接触の大幅な減少が見られていることは、各企業の尽力の表れであると、改めて敬意を表したいと存じます。また、医療の現場で日に日に増える患者に向き合っておられる方々の献身的なご努力に感謝の念を表します。

　このような中にあって、経済界としては、感染症拡大の防止に向けた対応はもちろんのこと、収束後の迅速な経済活動の回復を期するための雇用の維持、そして、持てるリソースを活用した、一日も早い収束に向けた様々な形での貢献・協力が求められているものと考えます。

　関経連としましては、事態の早期収束と迅速な経済活動の回復に向け各企業として何ができるか、今一度対策の洗い出しをいただくよう、呼びかけさせていただくとともに、企業の対応策、貢献・協力策の状況・予定についての情報をお寄せいただき、経済界の対応としてとりまとめ、発信したいと考えております。

　また、政府・自治体に対しては、企業から寄せられる、これまでに決定された対策の実施状況や効果、課題、要望などに関する声を集約し、必要な要請を行います。

　以上の発信・要請については５月ないし６月を目途にとりまとめ、公表させていただく予定です。

　未曽有の事態を乗り切るために、各企業の一層のお取り組み、ご貢献・ご協力を改めてお願い申し上げます。