「骨太の方針」の閣議決定に関するコメント

　本日、「骨太の方針」が閣議決定された。
　長引くコロナ禍や物価の上昇、世界情勢の不安定化などを踏まえ、賃上げ、原子力発電の最大限の活用、経済安全保障の強化など、現下の環境変化に対応する方策が幅広く盛り込まれたものと評価している。

　また、２０２５年大阪・関西万博やワールドマスターズゲームズ２０２１関西の着実な準備、統合型リゾート整備の強力な推進、交通・物流基盤の早期整備・活用、スタートアップ育成・オープンイノベーションの推進、国際金融センターの実現など、当会がかねてより要望してきた内容が幅広く盛り込まれたことを歓迎したい。
　リニア中央新幹線については、品川・名古屋間の工事進捗や名古屋・大阪間の早期着工に向けた取り組み方針が明記されたことを歓迎する。関西経済界としても　引き続き早期全線開業の実現を訴えていきたい。

　経済財政運営については、コロナ禍やウクライナ情勢の影響からの早期経済回復に向けた取り組みが最優先ではあるものの、政府には引き続き財政健全化に向けて、これまで目標としてきたＰＢ黒字化に取り組んでいただくとともに、中長期的な視点に立った歳出・歳入改革を強力に推進いただきたい。