トップページ > 関経連からの発信 > 会長コメント > 2024年度 > 新宮康男元会長 ご逝去に関するコメント

2024年度

新宮康男元会長 ご逝去に関するコメント

2024/05/14
公益社団法人関西経済連合会
会長  松 本 正 義



   

 新宮康男元会長の訃報に接し、謹んで哀悼の意を捧げる。

 新宮元会長は関経連会長在任中、長引く経済の低迷に直面しながらも、関経連が関西を代表する団体であることを名実ともに示すという使命感をもち、関西が抱える課題の一つひとつに真摯に取り組まれ、関西国際空港2期事業の実現、関西広域連合の原型となる組織の設立、アセアン各国との関係強化など、今日の関西の発展にとって重要な基盤を築かれた。

 具体的には、関空における2本目滑走路の整備に向け、バブル経済崩壊により苦境にあった金融機関との調整に尽力し、2期事業の着工を実現されるなど、世界と関西を結ぶゲートウェイとして関空が発展する礎を築かれた。
 また、自治体と経済界が常時連携して諸課題に取り組む組織が不可欠という信念から、現在の関西広域連合につながる「関西協議会(関西広域連携協議会)」の設立に奔走されるなど、官民連携の先進地域たる関西の実現に向け、情熱を注がれた。
 アセアン各国との関係深化にも取り組まれた。通貨暴落後の混乱にあえぐアセアン各国を訪問され、各国首脳や経済界代表との交流の中で、関西企業のアセアンにおける投資、貿易、技術移転の意向を伝えられるなど、関西とアセアン各国の強固な関係構築に果たされた役割も非常に大きい。

 心よりご冥福をお祈り申し上げる。

以  上