会長コメント

「骨太の方針」・「新しい資本主義のグランドデザインおよび実行計画2024改訂版」の閣議決定に関するコメント

2024.06.21
公益社団法人関西経済連合会
会長  松 本 正 義



   

 本日、「骨太の方針」および「新しい資本主義のグランドデザインおよび実行計画2024改訂版」が閣議決定された。

 内外情勢の変化などを踏まえ、中小企業を含めた物価上昇を上回る賃上げの定着に向けた価格転嫁の促進や労働市場改革、国内におけるGX・DX・スタートアップの投資促進など、成長型の新たな経済ステージに移行するための具体的な道筋が示されたものと評価している。

 また、開幕まで約300日となった2025年大阪・関西万博の機運醸成につながる取り組みが盛り込まれた。万博を成功に導くための、力強い後押しをいただいたと受け止めている。この他、リニア中央新幹線について、最速2037年の全線開業を想定した各種の取り組みが盛り込まれたことを歓迎したい。

 経済財政運営については、2025年度のPB黒字化目標を明記するとともに、2030年度までを対象期間とする経済・財政一体改革の方向性が示されたことを評価したい。政府には、成長型の新たな経済ステージへの移行に向けて必要とされる政策を着実に実行しつつ、引き続き中長期的な視点に立った歳出・歳入改革を強力に推進いただきたい。

以  上