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2022年度

2022.12.06

評議員会を開催

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 11月21日(月)、立命館大学文学部の宮本直美教授を講師に迎え、「芸術音楽の歴史と社会学」と題して評議員会を開催した。
演では、従来、器楽は声楽よりも不人気であったが、「言葉で表現できない器楽こそ音楽である」と主張するロマン主義者の言論・批評活動の高まりを受けて19世紀初めごろから注目されはじめたことが説明された。また、コンサートについて、当初は新曲披露の場であったが、次第に評価の定まった故人作曲家の傑作交響曲を繰り返し聴く場となり、交響曲がオペラに匹敵するジャンルになったと解説された。
 このほか、19世紀後半、クラシック音楽が何度も聴いて理解すべき芸術音楽として地位を確立する一方で、ポピュラー音楽は芸術的には低級なものとされ、次第に両者が分化していったことについても紹介された。