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2024年度

2024.10.15

企業制度委員会講演会

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 9月30日(月)、企業制度委員会では、一橋大学の伊丹敬之名誉教授を講師に迎え、「漂流する日本企業:日本企業の経営がおかしい」と題した講演会を開催した。
 講師は、日本の大企業が株主配当を大きく増やす一方で、設備投資や人件費を抑制している現状について解説するとともに、バブル崩壊やリーマンショックを受け、日本企業は自信を喪失し、米国型の経営へ「漂流」していると指摘した。また、会社法では「会社は株主のもの」とされているが、従業員が企業の主権に関与できないことの問題点を指摘し、「人本主義」の観点から従業員主権経営の必要性や会社法の抜本的改正の重要性を強調した。
 質疑応答では、松本正義会長をはじめとする出席者と講師との間で、今後の会社法制のあるべき方向性等について活発な議論が交わされた。