導入理由
2014年発足前、女性管理職比率は5%未満と、当時の従業員男女比率8:2に対して極端に女性リーダー比率が低く、意志決定層における多様性が企業の持続的発展には不可欠という考えの下で本プロジェクトが発足。ジェンダーダイバーシティのみならず、様々な属性や、育児・介護などの制約を超えて個々の能力を最大限に発揮することで企業競争力強化を狙ったプロジェクトである。
対象者
全国内グループ従業員
内容
現場メンバーから構成するワーキンググループが経営トップ直下のダイバーシティ推進諮問委員会にダイバーシティ推進課題や施策を提言し、制度や意識改革活動を実施。
効果
2023年には女性管理職(ラインリーダー職以上)比率が12%を超え、またKPIとしていた有給休暇取得率は82.3%、男性育児休暇取得率は97.4%まで上昇。また、同プロジェクト活動の提言により、2019年初に全社導入していたGood Place勤務制度(テレワーク制度)はコロナ禍で進むリモートワークやオンラインコミュニケーションへの全社の迅速な切り替えを可能とし、企業競争力の維持、拡大にも貢献した。
社員の声
男性育休利用者の声(30代男性)
私も妻も開発本部に勤務し、妻の「開発の仕事を続けたい」という気持ちを支えたいという思いから、上司や同僚とも相談し、第1子で8週間、第2子では4週間の育児休暇をいただいた。皆で支えあい、一つのチームをめざしていく雰囲気が社内にあるからこそ利用できたと思う。
再雇用制度利用者の声(30代女性)
夫の海外転勤に帯同するため退職した。帯同中、HORIBA全体でワーキングマザーや、関連する制度の利用への理解がさらに深まってきていると耳にしたため、1歳の息子を抱えて再就職をと考えた時、両立が可能で顔なじみの方も多いHORIBAへの再就職を希望した。