導入理由
当社は、女性活躍推進の取組みとして女性の採用促進と職域拡大に注力しているが、特に営業外勤と製造現場に女性が少ない状況である。2016年策定の行動計画に「営業外勤および製造現場で働く女性(正社員)の数を2倍以上とする」目標を掲げて取組みを開始。「これまで男性がしてきた」「この仕事は女性には難しい」といった性別役割分担意識を打破し、本社・工場を問わず女性の積極的な採用・配置を進めている。
内容
- 2016年にモデル工場を決めて積極的な採用活動を行った結果、3工場で計6名の女性を定期採用し製造現場へ配置した。2024年4月までに22工場の製造現場に56名の女性を配置。中途採用についても注力し、2020年度以降で計38名の女性を配置している。2025年2月現在、正社員に占める女性比率は13.9%。
- 女性専用施設の設置:更衣室、トイレ、風呂、シャワールーム、休憩室など。
- 身体的負担が大きい作業については、重量物の軽量化、高所から低所への移動減、ステップの設置、作業アシストスーツ導入など、女性の意見をもとに検討し改善・対応している。
- 全国工場の現場で働く女性が集まる「女性活躍研修兼交流会」を実施。人事部と生産部門のトップから役割や期待を直接伝え、業務スキル、職場の改善事例・課題解決策を共有するとともに、情報交換を図って相談相手や仲間を増やす機会としている。
製造現場で働く女性数
年度 人数
2016 15人(女性の活躍推進に関する行動計画、計画期間:2016年4月から5年間、策定時点)
2020 31人(上記計画、計画期間終了時点)
2021 46人
2022 64人
2023 84人
効果
- 女性のみならず、高齢者や障がい者にとっても働きやすい職場の実現につなげている。
- 女性従業員への面談・ヒアリングを丁寧に行って課題を掘り下げることで、施策実施のスピードアップや従業員のモチベーションアップ、組織全体の生産性向上に貢献している。