8月24日(水)、D&I推進部門情報交換会を開催、D&I推進部門を設置している会員各社から23名が参加した。
情報交換会では、三菱UFJリサーチ&コンサルティングの矢島洋子執行役員から「関西D&Iビジョンへの期待と実現に向けた方策について」と題した講演が行われた後、参加者が業種ごとのグループに分かれ、ワークショップを実施し、各社が抱える課題や取り組みについて意見交換を行った。参加者からは「ダイバーシティ推進には組織風土の醸成やトップをどのように巻き込むかが重要になる」などの発言があった。
最後に矢島氏は、D&Iの推進には時間制約のある従業員への仕事の与え方や評価等、働き方に関する明確なルールを作ることが重要であるとアドバイスを行った。
【講演要旨】
- ダイバーシティ推進は、多様な人材がワーク・ライフ・バランスを図ることができるよう組織が変わる必要であるが、女性や高齢者、障がい者などへの単なるマイノリティ支援で済ませてしまう日本企業が多い。多様な人材のニーズに即して制度や働き方を見直すことが全ての社員の働きやすさ・働きがいを増すきっかけになり、職場や企業経営に新しい可能性(イノベーション)をもらすことにつながる。
- コロナ禍でテレワーク等柔軟な働き方が広がり、人材育成に関する意識も変わってきた。短期的なポジティブアクションのみでなく、人事制度の見直しや自律的・複線的キャリア形成支援を進め、本質的なD&Iマネジメントの推進につなげてほしい。