11月22日(火)、第２回D&I推進部門情報交換会を開催、D&I推進部門を設置している会員企業18社から24名が参加した。
情報交換会では、21世紀職業財団の山谷真名 主任研究員から「共働き夫婦のキャリア形成に向けて企業ができること～ミレニアル世代夫婦のキャリア意識に関する調査研究より～」と題した講演が行われた後、参加者が業種ごとのグループに分かれ、ワークショップを実施し、「ライフイベント前の仕事経験&マミートラック」「男性の育児参加」をテーマに、それぞれの課題と対応策について意見交換を行った。
最後に各班より発表が行われ、前者ではキャリアプランやキャリアモデルの不足、当事者のキャリア意識と上司の認識のズレなど、後者では上司の理解不足、仕事の属人化などが課題として挙げられた。
【講演要旨】
- 「若手の育成における男女差とキャリア意識への影響」「マミートラックの実態」「男性の育児・キャリア意識」などについて、首都圏と関西圏の傾向も交えなら調査結果を説明した。
- （例）
- ＊『一皮むける経験』はキャリアアップ意識に影響を与えるが、女性は男性に比べ経験が少ない。
- ＊出産後に就業継続できる雰囲気があるだけではマミートラックの問題はなくなっていない。
- ＊ミレニアル世代の男性の8割近くが家事・育児をすることを当然のことと考えており、育休取得経験者の半数以上が家事・育児を行うことのメリットとして「仕事の効率化」を挙げている。
- 調査結果をふまえ、時間の長さではなく時間当たりの生産性を適切に評価する制度、男女ともライフイベントを前提とした人材育成戦略、アンコンシャスバイアスの認識や部下のキャリア支援能力向上のための管理職向け研修などの必要性を説いた。
