3月19日(火)、「第5回 D&I推進部門情報交換会」を開催し、会員各社から14社18名が参加した。
情報交換会では、まず三菱UFJリサーチ&コンサルティングの矢島洋子 執行役員から「女性のキャリア形成支援を行う上で効果的な取組み」と題した講演が行われた。その後のワークショップでは、参加者が業種ごとのグループに分かれて、女性のキャリア形成支援に向けて実施している取組みや課題、今後行いたい事項について意見交換を行い、参加者からは「女性のキャリア形成支援を行う上で、男性と女性とで両立支援制度の利用しやすさが異なることが課題」などの発言があった。
講師コメント
- 仕事と家庭の両立にどの程度の働き方の調整が必要なのかは、個人や各家庭によって異なる。企業としては、テレワークや短時間勤務制度などの柔軟な働き方を、育児だけではない様々な事由で使えるような環境を提供することが、D&Iの推進に有効。
- 海外の例を見ても、テレワーク等柔軟な働き方を女性の方が選択しやすく、女性の家事・育児負担を助長してしまうリスクがあることが指摘されている。その点は注意が必要。
- (参加者からの「男性と女性とでキャリア研修を分けて実施した方が良いのか」という質問に対して)
男性と女性とでは、育成方法やキャリアのあり方が異なるのではなく、ライフプランニングが異なると捉え、それぞれがライフプランニングについて検討するというスタンスの方が、研修等の際は良いのではないか。