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2024年度
スポーツ振興委員会講演会
11月6日(水)、スポーツ振興委員会では、日本福祉大学大学院教授の三井利仁氏(写真左)、SMBC日興証券所属のパラ陸上選手である鈴木徹氏(写真右)を講師に迎え、「パラスポーツを通したインクルーシブな社会の実現」をテーマに対談形式の講演会を開催した。
三井氏からの問いに対し、鈴木氏は「日本は海外に比べ、施設整備などハード面でのバリアフリーは進んでいるものの、ソフト面では課題が残る」と答えた上で、海外では電車や階段などで障害のある人に対し、自然に手助けをする場面が見られると述べた。
さらに、鈴木氏は自身の義足に興味を持って近寄ろうとする子どもを親が制止した経験を紹介し、ソフト面の改善には子どもへの教育だけでなく、子どもの行動に影響を及ぼす大人の意識を変えていくことも重要であると説明した。
評議員会を開催
11月6日(水)、評議員会を開催、国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所 医薬基盤研究所副所長兼ヘルス・メディカル微生物研究センターセンター長の國澤純氏を講師に迎え、「腸内革命~腸から考える健康のあり方~」と題した講演をいただいた。
講師は、腸活で大切なことは食べ物の消化・吸収や免疫が整った状態であること、善玉菌がしっかり働く腸内環境であること、そしてバランスのよい食事を取って腸内細菌の多様性を高めることで、たとえ体に良いものでも「ばっかり食べ」は厳禁であると解説した。
また、腸内細菌はさまざまな疾患や健康状態とかかわっていると述べ、腸内環境を標的とした創薬・ヘルスケア産業の今後の展望についても言及した。
労働情報講演会
10月31日(木)、大阪労働局雇用環境・均等部の出口隆指導課長を講師に迎え、「改正育児・介護休業法、両立支援等助成金及びフリーランス・事業者間取引適正化等法について」と題した労働情報講演会を開催した。
講演では、育児・介護休業法と次世代育成支援対策推進法の改正内容について解説が行われた。具体的には、子どもの年齢に応じた柔軟な働き方を実現するための支援策の拡充、育児休業の取得状況に関する公表義務の拡大および次世代育成支援対策の推進と強化、介護離職を防ぐための仕事と介護の両立支援制度の強化等が2025年4月から段階的に施行されるとの説明があった。
また、フリーランスの就業環境を整備するために本年11月から施行された、フリーランス・事業者間取引適正化等法についても詳細が示された。
KANSAI DX Job fair and Seminar DX・デジタル化を進める企業×外国人留学生
10月29日(火)、企業と外国人留学生との交流の場として、「KANSAI DX Job fair and Seminar DX・デジタル化を進める企業×外国人留学生」(主催:関西高度外国人材活躍地域コンソーシアム*)が大阪市内で開催され、企業9社、外国人留学生約120名が参加した。
はじめに留学生向けセミナーが開催され、吉田圭輔 ジェトロ高度外国人材スペシャリストは「就職先を検討する際は、企業の知名度などにとらわれず、業務内容が自らの関心に沿っているかという観点から検討することが重要」と助言した。
続くジョブフェアでは、各企業からDX・デジタル化の取り組みや外国人材の活躍状況などについてPRが行われた後、企業ブースごとに関心のある留学生が集まり説明を受けた。
参加した留学生からは、「さまざまな分野の企業がDX・デジタル化に取り組んでいることを知り、就職先を考える上で役に立った」「外国人材を社内でどのように受け入れているかがわかり、興味深かった」といった声が上がった。
*関西高度外国人材活躍地域コンソーシアム:
2023年2月に設立。高度外国人材の活躍推進による中堅・中小企業の海外展開促進・地域活性化をめざし、留学生をはじめとする高度外国人材の就職・定着支援を促進するための地域の産学官からなるコンソーシアム。当会が事務局を担い、日本貿易振興機構と連携して各種事業を展開している。
陳昌洙(チン・チャンス) 駐大阪大韓民国総領事との懇談を実施
10月28日(月)、松本正義会長は陳昌洙 駐大阪大韓民国総領事との懇談を実施した。
陳総領事は、「来年の日韓国交正常化60周年を契機として、両国の経済協力をさらに強化したい」と述べたほか、2025年大阪・関西万博にあわせて開催を予定している経済フォーラムやK-POPの音楽イベント等に触れ、会員に向けた周知などに対する協力を求めた。
松本会長は、「韓国館は海外パビリオンの中で最大の敷地面積を誇ると認識している。万博を機に、韓国と関西との経済的な結びつきが一層強まることを願っている」と述べ、両者は引き続き関係を密にして交流していくことを確認し合った。
デジタル技術活用セミナー
10月24日(木)、DX委員会では「デジタル技術活用セミナー ~メタバース活用の魅力とこれから~」を開催、オンライン視聴を含む約80名が参加した。本セミナーは、最新のデジタル技術の活用方法の普及・促進等をめざすものである。
セミナーでは、monoAI technology代表取締役社長の本城嘉太郎氏、大丸松坂屋百貨店DX推進部長の岡崎路易氏、デジタルインボイス推進協議会(EIPA)の幹事法人であるウイングアーク1st Business Document事業部BD事業戦略部デジタルインボイス推進担当部長の清水俊之氏が登壇し、本城氏と岡﨑氏はメタバース活用の魅力と今後の展望について、清水氏はデジタルインボイスの活用方法についてそれぞれ講演を行った。
産総研・関経連うめきたサイト開設記念セミナー
10月21日(月)、産業技術総合研究所(産総研)およびAIST Solutionsとともに、産総研・関経連うめきたサイト開設記念セミナー「関西から世界へ 産総研と関経連の連携が拓く未来」を開催した。
本セミナーは、産総研の技術シーズや企業との連携事例を広く発信し、企業と産総研との連携・事業共創を促進することで、関西地域におけるイノベーション創出をめざすものであり、オンライン視聴を含む約140名が参加した。
セミナーでは、産総研グループや関西広域産業共創プラットフォームの活動を紹介したほか、産総研発のスタートアップ企業であるイーディーピーの藤森直治代表取締役社長や、産総研との共同研究を行っている三菱電機先端技術総合研究所の佐竹徹也チーフエキスパートが登壇し、産総研と企業との連携事例をそれぞれ紹介した。
評議員会を開催
10月21日(月)、評議員会を開催、高エネルギー加速器研究機構素粒子原子核研究所の松原隆彦教授を講師に迎え、「科学で解明する宇宙の歴史」と題した講演をいただいた。
講師は、宇宙の始まりに関する謎がまだ解明されていないことに触れつつ、宇宙が高温高密度の状態から膨張して始まったとする「ビックバン理論」について説明した。さらに、この理論に基づき星や銀河、太陽系がどのように形成されたかについて解説した。
また、宇宙の未来についても言及し、約40億年後に起こると予測される天の川銀河とアンドロメダ銀河の衝突・合体や、宇宙の終焉について現在考えられているシナリオを示した。
「坐・三方よし」~マルチステークホルダー経営の実践に向けた企業の担当幹部の横のつながりの場~ 第2回会合
10月17日(木)、企業制度委員会では「坐・三方よし」第2回会合を開催、会場・オンラインあわせて30社47名が参加した。
参加企業2社による事例紹介の後、「マルチステークホルダー経営の方針」をテーマに参加者によるグループディスカッションを実施した。グループディスカッションでは、ステークホルダーの定義やとらえ方のほか、中期経営計画等におけるステークホルダーやサステナビリティに関する記載状況、策定時における定量的な指標の設定を含む社内での議論などについて意見が交わされた。
続く交流会では、各社の取り組みなどについて積極的な情報交換が行われた。
サイバーセキュリティトップセミナーを開催
10月16日(水)、関西情報センターとともに「サイバーセキュリティトップセミナー~IoT機器のサイバー攻撃対策について考える~」を開催、約50名が参加した。
セミナーでは、経済産業省商務情報政策局サイバーセキュリティ制度企画室長の見次正樹氏、NICTサイバーセキュリティ研究所ナショナルサイバーオブザベーションセンター研究センター長の衛藤将史氏が登壇した。見次氏は、サイバーセキュリティに関するわが国の取り組みや、IoT製品のセキュリティに対する評価制度について説明した。また衛藤氏は、IoT機器のセキュリティ向上の推進を目的とした、サイバー攻撃の発生や被害を未然に防ぐプロジェクト「NOTICE」について解説した。
続くトークセッションでは、神戸大学名誉教授の森井昌克氏をモデレーターに迎え、IoT機器へのサイバー攻撃やその対策について議論した。