NEWS FILE
2022年度
女性のエンパワーメント交流会を開催
12月15日(木)、女性のエンパワーメント交流会を開催、会員企業から女性の役員や部長など32名が参加した。牧野明次 岩谷産業会長兼CEO(関経連副会長)を迎え、「次の世代のために今できることを」と題した講演を実施した後、山内千鶴 関経連D&I専門委員長のファシリテートのもと質疑応答・意見交換が行われた。
牧野氏は、経営者に求められるものとは、先見性、決断力、統率力、実行力であり、それらを最大限に発揮するためには「三方よし」の考え方が必要であると訴えた。また、決断の根拠は損得勘定だけでなく自身の経営理念に照らし合わせ、「会社をどんな姿にしていくか」をふまえたものでなければならないとメッセージを送った。
評議員会を開催
12月12日(月)、鎌倉歴史文化交流館の山本みなみ学芸員を講師に迎え、「歴史を動かした鎌倉時代の女性たち」と題して評議員会を開催した。
講演では、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に触れつつ、養育者や後見の役割を果たした乳母や争乱の世に活躍した女武士、そして、頼朝の死後に尼将軍として幕府の実権を握った北条政子をはじめとする女性政治家など、鎌倉時代にさまざまな立場の女性が活躍していたことが紹介された。
また、中世では女性の行動が歴史に大きく影響したことをふまえ、改めて男女双方の視点から鎌倉時代を見直す必要があるとの指摘があった。
新入会員との懇談会
12月6日(火)、2022年3月以降に入会した会員と松本正義会長、大坪清副会長および当会役員との懇談会を大阪市内にて開催した。当日は、新入会員16社・団体のうち13社が出席した。
冒頭、松本会長と大坪副会長は入会を歓迎するあいさつを行ったほか、2020年12月に発表した「関西ビジョン2030」のポイントや四半期開示制度のあり方をはじめ現在取り組んでいる当会の活動を紹介した。
松本会長は、2025年大阪・関西万博や2027年ワールドマスターズゲームズ関西の開催などに触れ、経済団体として関西経済の発展に寄与できるよう全力を尽くすと意気込みを述べるとともに、新入会員には委員会活動などに積極的に参加してほしいと呼びかけた。
労働政策委員会意見交換会を開催
12月1日(木)、労働政策委員会では神戸大学経済経営研究所准教授の江夏幾多郎氏を講師に迎え、意見交換会を開催した。
冒頭、講師は「『人的資本経営』の先にある新たな雇用関係・人事戦略」をテーマに、人的資本経営が求められる背景、人事データを活用したエンゲージメント向上などについて解説したほか、「伝統的な雇用関係を残しつつ、制度としてジョブ型の人事管理を導入することでアンバランスが生じている」と指摘した。
その後の意見交換では、人的資本の見える化による、自社の特徴やアピールポイントの外部への開示や従業員とのコミュニケーションによる内部向けの開示などについて議論が行われた。
外国人留学生とOB・OGの懇談会を開催
12月1日(木)、グローバル人材活用運営協議会、大阪府、コンソーシアムSUCCESSとともに「外国人留学生とOB・OGの懇談会」を開催し、留学生27名、外国人社員(留学生OB・OG)6名が参加した。
本事業は、留学生が日本企業で働く外国人社員との交流を通じ、日本における就職活動や働き方の理解を深めることを目的に実施している。
当日は、留学生向けの就職ガイダンス、内定者トークセッションを実施した後、グループに分かれて外国人社員を交えた懇談会を行った。
懇談会では、留学生から外国人社員に対して就職活動で苦労したことや入社後のキャリアのイメージ等、さまざまな質問があったほか、活発な意見交換が行われた。
マーク・カウパース在大阪オランダ王国総領事との懇談を実施
11月25日(金)、松本正義会長は、マーク・カウパース 在大阪オランダ王国総領事との懇談を実施した。
カウパース総領事は、「2025年の大阪・関西万博の開期中だけでなく、万博から先も見据えて、関西とオランダでのコラボレーションの可能性を探っていきたい」と述べるとともに、万博開催に向け、セミナーやイベントを通して万博の認知度を上げることに意欲を示した。
松本会長は、「今後も、関西とオランダが双方向の連携を行い、万博関連のセミナーなどをともに開催し、機運醸成をはかりたい」と発言した。両者は、今後、さらに交流を深めていくことを確認しあった。
食の多様性推進ラウンドテーブル実証事業を実施
当会のアジア・ビジネス創出プラットフォーム(ABCプラットフォーム)観光部会の取り組みの一環で設立した、「食の多様性推進ラウンドテーブル」では、2025年大阪・関西万博に向けて、ムスリム、ベジタリアン、アレルギーなど多様な人びとが安心して日本での食事を楽しめるよう食の多様性に対応した環境整備を進めている。
今回、実証事業として、飲食店・ホテルの協力のもと、自身で食事の可否判断ができるようメニューに食材ピクトグラムを表示させるとともに、対応した店舗が掲載されるオンライン地図を作成した。11月22日には、留学生を対象に、地図を使い店舗を訪問しピクトグラムを見て食事を取るモニターツアーを実施した。参加した留学生からは「ピクトグラムがあることで安心して食事を楽しむことができた」などの意見があがった。
今回の結果をふまえ事業の改善を行い、今後、関西広域・全国に取り組みを広げていく。
科学技術・産業振興委員会施設見学会
11月22日(火)、科学技術・産業振興委員会では、神戸市のポートアイランドにて先端技術研究拠点の見学会を開催、村尾和俊副会長、牧村実委員長ほか副委員長5名が出席した。
見学会では、国際水素サプライチェーン構築の全体像の説明を受けたのち、世界初の取り組みとなる水素発電による熱電供給を行う実証施設「水素CGSスマートコミュニティ実証サイト」および液化水素荷役・貯蔵の実証拠点「Hy touch神戸」を見学し、水素社会の実現に向けた動きを実感した。
その後、計算科学研究センターを訪れ、スーパーコンピューター「富岳」「FOCUSスパコン」の実機を前に、産業活用の可能性などについて理解を深めた。
第2回D&I推進部門情報交換会を開催
11月22日(火)、第2回D&I推進部門情報交換会を開催、D&I推進部門を設置している会員企業18社から24名が参加した。
情報交換会では、21世紀職業財団の山谷真名主任研究員から「共働き夫婦のキャリア形成に向けて企業ができること~ミレニアル世代夫婦のキャリア意識に関する調査研究より~」と題した講演が行われた後、参加者が業種ごとのグループに分かれてワークショップを実施し、「ライフイベント前の仕事経験&マミートラック」「男性の育児参加」をテーマに、それぞれの課題と対応策について意見交換を行った。
最後にワークショップを実施したそれぞれの班から発表が行われ、前者ではキャリアプランやキャリアモデルの不足、当事者のキャリア意識と上司の認識のズレなどが、後者では上司の理解不足、仕事の属人化などが課題としてあげられた。
労働情報講演会
11月21日(月)、大阪労働局雇用環境・均等部の草川晴美指導課長を講師に迎え、「女性活躍推進法に基づく男女の賃金の差異の情報公表について」と題した労働情報講演会を開催した。
講演では、2022年7月の女性活躍推進法の制度改正において、情報公表項目に「男女の賃金の差異」が追加され、常時雇用する労働者301人以上の事業主を対象に公表が義務づけられたことから、賃金差異の算出方法の手順、対象となる人員・賃金、公表例などについて説明が行われた。
また、講師からは、「今回の法改正の趣旨は、企業に男女の賃金について改めて現状を把握いただき、改善の方向性を検討いただくことである。公表された情報を女性活躍推進の取り組みに活用していただきたい」との発言があった。