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2022年度
評議員会を開催
11月21日(月)、立命館大学文学部の宮本直美教授を講師に迎え、「芸術音楽の歴史と社会学」と題して評議員会を開催した。
演では、従来、器楽は声楽よりも不人気であったが、「言葉で表現できない器楽こそ音楽である」と主張するロマン主義者の言論・批評活動の高まりを受けて19世紀初めごろから注目されはじめたことが説明された。また、コンサートについて、当初は新曲披露の場であったが、次第に評価の定まった故人作曲家の傑作交響曲を繰り返し聴く場となり、交響曲がオペラに匹敵するジャンルになったと解説された。
このほか、19世紀後半、クラシック音楽が何度も聴いて理解すべき芸術音楽として地位を確立する一方で、ポピュラー音楽は芸術的には低級なものとされ、次第に両者が分化していったことについても紹介された。
京都府舞鶴市シン・エネルギーセミナーを開催
11月18日(金)、関西各地のイノベーション創出に向けた取り組みをサポートする「あっちこっち関西・イノベーションプロジェクト」において連携協定を締結した京都府舞鶴市とともに、「舞鶴市産業への再生可能エネルギー、水素エネルギーの普及に向けて」をテーマに「シン・エネルギーセミナー」を開催した。
セミナーでは、京都大学大学院の内藤克彦教授、舞鶴高等専門学校の七森公碩講師らにより、舞鶴市における再生可能エネルギーの導入可能性に関する講演が実施された。また、関西電力、川崎重工業、岩谷産業、三井E&Sマシナリーの4社から水素エネルギー等のカーボンニュートラルに関連する最新の取り組みと事例の紹介が行われた。
参加者は、最後に、地方自治体における新エネルギーの導入に関する課題等について意見を交わした。
SDGs CHALLENGE 2022 中間DEMODAY&ビジネスマッチング
11月18日(金)、兵庫県、神戸市、UNOPS神戸とともに「SDGs CHALLENGE 2022 中間DEMODAY&ビジネスマッチング」を開催し、会場・オンライン合わせて約100名が出席した。
当日は、UNOPS神戸の起業支援プログラムで採択されたスタートアップ14社のプレゼンテーションに加え、川崎重工業、三菱電機、ABCドリームベンチャーズの3社が登壇し、オープンイノベーション戦略とSDGsの取り組みについてリバースピッチ(スタートアップへの共創提案)を実施した。
その後、SDGsに関する課題解決に向け、参加者とスタートアップとの間で盛んに意見交換が行なわれた。
企業制度委員会講演会
11月18日(金)、企業制度委員会では、中央大学国際経営学部のダニエル・アルトゥーロ・ヘラー特任教授を講師に迎え、「Rebalancing Society~『三方よし』による資本主義の再構築~」と題した講演会を開催した。
講演では、講師が師事するカナダ・マギル大学デソーテル経営大学院のヘンリー・ミンツバーグ教授について紹介された後、ミンツバーグ氏の経営戦略論や、民間と政府のどちらでもない役割を果たす「多元セクター」の重要性について解説が行われた。
また、講演途中には、ヘラー氏とミンツバーグ氏の対談ビデオ(内容:世界の資本主義の動向について)を放映した。
講師からは、社会のバランスを取り戻すためには、三方よしの考え方を前面に打ち出す必要があることについても言及があった。
スポーツ振興委員会講演会
11月17日(木)、スポーツ振興委員会では、昨今の健康経営に関する関心の高まりを背景に産業医科大学産業生態科学研究所の森晃爾教授を講師に迎え、「健康経営-成果を上げるために必要なこと、そして本当の成果とは?」と題した講演会を開催した。
講師は、今後、さらなる少子高齢化の進展が予測されるなか、企業の持続的成長のカギである労働人材確保のためには健康経営が重要になると説明した。
また、成果を上げるためには目標設定や継続的な取り組みの実施のほか、企業の経営層、管理職がリーダーシップを発揮し、健康経営を推進していくことが不可欠であると訴えた。
金亨駿(キム・ヒョンジュン) 駐大阪大韓民国総領事との懇談を実施
11月11日(金)、松本正義会長は9月に着任した金亨駿 駐大阪大韓民国総領事との懇談を実施した。
金総領事からは、本年3月の新政権発足以来、尹(ユン)大統領は日韓関係改善をめざしていること、釜山市が2030年国際博覧会の誘致を行っていることについて説明があった。
松本会長は、日韓関係改善への期待のほか、2025年大阪・関西万博開催誘致に際し韓国政府から受けた支援への感謝を伝えるとともに同万博での韓国パビリオンへの期待を述べた。
両者は、引き続き関係を密にして交流していくことを確認しあった。
「産業技術支援フェアin KANSAI 2022」を開催
11月11日(金)、産業技術総合研究所、大阪産業技術研究所、関西圏の公設試験研究機関、関西広域連合、大阪産業局、大商、関西経済同友会とともに「産業技術支援フェアin KANSAI 2022」を大阪産業創造館とオンラインの併用にて開催し、約450名が参加した。
本イベントでは「ものづくり×『いのちに力を与える』」をテーマに、2025年大阪・関西万博がめざす未来社会の実現やSDGs達成に向けた技術貢献・支援のあるべき姿を考える講演会・展示会を実施した。
講演会ではメタバースやコミュニケーションロボットのほか、ひとの力を高める人間拡張の産業への展開に関する発表などが行われ、展示会では参加者と出展者が活発に交流する様子が見られた。なお、WEB講演会・展示会は、12月9日まで引き続き開催している。
評議員会を開催
11月8日(火)、国立研究開発法人情報通信研究機構の隅田英一郎フェローを講師に迎え、「AI翻訳の進化とこれからの外国語学習」と題して評議員会を開催した。
講師は、機械翻訳の精度が近年飛躍的に高まり、海外の論文や報道を即座に翻訳して情報を入手できるようになったことを紹介し、多くの日本人が日常会話を機械任せにできれば、英語学習に要していた膨大な時間をほかに有効活用できるのではないかとの見解を示した。
また、音声認識技術の精度向上もあって、2025年大阪・関西万博では自動同時通訳が実現、普及するとの見通しを示した。
御堂筋ランウェイ2022および大阪・光の饗宴2022開宴式に出席
11月3日(木)、御堂筋ランウェイ2022(主催:御堂筋パーティー実行委員会)および大阪・光の饗宴2022開宴式(主催:大阪・光の饗宴実行委員会)が御堂筋で開催され、吉村洋文 大阪府知事、松井一郎 大阪市長、松本正義 関経連会長、鳥井信吾 大商会頭、生駒京子 関西経済同友会代表幹事らが出席した。
松本会長は、御堂筋ランウェイのトークセッションに知事・市長のほか、2025年大阪・関西万博の公式アンバサダーを務めるダウンタウン、コブクロらとともに登壇し、万博の開催に向けた機運が一層盛り上がることへの期待感を述べた。
また、大阪・光の饗宴2022開宴式では、御堂筋イルミネーションの点灯セレモニーのほか、プロ野球の日本シリーズを制したオリックス・バファローズの優勝セレモニーとパレードも実施され、松本会長から吉田正尚選手会長へ花束が贈呈された。
地方分権・広域行政委員会講演会
11月2日(水)、地方分権・広域行政委員会では、法政大学法学部の土山希美枝教授を講師に迎え、「今後の自治体改革のあり方~地方分権改革と第33次地方制度調査会の議論を踏まえて~」と題した講演会を開催した。
講演では、地方分権改革について、機関委任事務の廃止など制度的には進んだものの、職員の減少や計画策定義務の増加、インフラの老朽化などにより自治体が疲弊していることや、中央政府の補助金による政策誘導など、運用面での課題があげられた。
また、講師が委員として参加している第33次地方制度調査会での審議項目をふまえ、2040年を見据えた行政サービスの維持に向けては、自治体の現状を定量的に把握することの重要性が指摘された。